山田2.0 第二話


○山田家・中(朝)
タイトル『翌日』
健太郎がベッドから飛び起きる。
健太郎「やっばー!もうこんな時間じゃん!!何で起こしてくれないんだよ!!」
昌子が部屋の外から顔を出す。
昌子「あら?今日あなた学校だっけ?」
健太郎「そうだよ!!だって今日、火曜日じゃん!!」
昌子「あら?だってあなた先週の火曜日お休みしてたじゃない?」
健太郎「…だから…」
昌子「(遮って)ちょっと待って…これ何かデジャビューな感じがする…思い出した!!そういえば先週の月曜日お休みだったからローテーション…」
昌子が振り返ると健太郎の姿は無い。
昌子「もう…節操が本当にないのね…」

○道(朝)
健太郎が走る。

○学校・校門(朝)
橋本が校門の前に立って腕時計を眺めている。
橋本「5秒前」
健太郎が走ってくる。
健太郎「ちょっと!!ちょっと!!」
橋本「4秒前」
健太郎「ままっままったぁぁ!!」
橋本「3秒前」
橋本が校門に手をかけて門を閉めようとする。
健太郎「待てって言うの!!」
橋本「2秒前」
橋本が校門を半分閉める。
健太郎が校門にヘッドスライディングをする。
健太郎「せーーふ(笑)まだまだ甘いっすね。先生(笑)」
橋本が校門を大きな音を立てて閉める。
橋本「山田!!ちょっとは学習したらどうなんだ?」
健太郎「何の事ですか?」
校門の外に健太郎の鞄が落ちている。
橋本「今月6回目の遅刻だな(笑)」
健太郎「そんなにしてますか!?」

○同・教室(朝)
健太郎が静かに教室に入っていく。
ユースケが健太郎の袖を引っ張る。
ユースケ「お前、遅刻しすぎだから…」
健太郎「ほっとけよ!」
ユースケ「そんで、お前の席そこじゃないし…」
健太郎が席に座っている里子に気がつく。
健太郎「何で俺の席に人が座ってるんだよ!!」
ユースケ「ケン…そのネタあんまりおもしろくねーんですけど」
健太郎「なんの事だよ?」
ユースケ「里子ちゃん困ってるし…」
川崎「お!ケン!また遅刻か?」
教室が笑いに包まれる。
生徒1「よ!遅刻大臣!!」
健太郎「ってか俺の席は…」
里子「ごめんなさい。ここの席がお気に入りでしたもんね…」
里子が健太郎の方を見つめる。
健太郎が里子の顔を見つめる。
健太郎には里子の顔がお花畑に囲まれている様に見える。
ユースケ「…おい?ケン?ケン?」
健太郎「…ああ。ああ」
ユースケ「お前、逆にわからないよ」
健太郎の目が【惚】の字になっている。
健太郎「何が?」


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