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○古ぼけた家・居間(回想・モノクロ)
A子と名士の息子(26)が向かいあわせで座っている。
中年女性が息子の隣に笑顔で座っている。
佐々木の声「【じゃあ後は若い人に任せて…】
って近所の主婦が出て行って…」
中年女性が居間を出て行く。
佐々木の声「A子と名士の息子の二人だけになって話をするんですけど…
やっぱり話が全然盛り上がらない訳ですよ。
A子には全くその気が無いわけですから」
名士の息子が嬉々としてA子に語りかける。
A子は上の空で話を聞いている。
○公園(回想・モノクロ)
A子と名士の息子が公園を一緒に歩いている。
佐々木の声「でも、その息子は
A子があまりにも美しすぎた為に
諦めきれずに
何度も
何度も
デートを重ねて
徐々に
徐々に
うち解けていくんですよ。
A子の方もだんだんと
その息子のことを信頼していく訳ですよ」
○古ぼけた家・居間(回想・モノクロ)
布団が一組ひいてある。
A子と名士の息子が見つめあう。
佐々木の声「そして…
名士の息子の努力のかいもあって
ついに彼らは結ばれるのです」
A子と名士の息子が抱き合う。
(回想終わり)
○古ぼけた家・居間
佐々木が何度もうなずく。
山本「めでたし、めでたし(笑)」
佐々木が丸めた台本で山本を殴る。
山本「あ痛っ!」
佐々木「黙ってろ!お前は!」
山本が頭をさする。
ボブ「で?」
佐々木「はい。ある日A子が買い物に行ったときの事でした…」
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