昔の記憶 第四話


○鈴木家・外(朝)
外が明るくなる。

○同・二階廊下(朝)
実が部屋から出る。家族全員廊下で実を待っている。
家族「お早う!」

○同・リビング(朝)
家族全員で食事をとる。

○同・バスルーム・前
実の後を愛がついて行く。

○同・二階廊下
実がトイレのドアを開けてトイレに入ろうとする。後ろを振り返ると愛が付いてきている。

○同・トイレ・中
実が便器に腰掛けて貧乏ゆすりをしている。ふと見上げるとトイレの壁にも日本画が飾ってある。
実「(小声で)こんな所にも…」
実が日本画をよく眺めると【経厳】とサインが入っている。

○同・二階廊下
実がトイレを出ると愛が待っている。
愛「大きい方だったの?」
実「あ、ああ」
実が愛にばれないように廊下に飾ってある日本画を眺める。廊下の日本画にも【経厳】とサインが入っている。
愛「ん?どうかした?」
実「ん、どうもしないよ」
愛「そう」
実「ちょっと疲れちゃったみたいだから部屋で休んでいい?」
愛「そうなの。わかった」

○同・実の部屋
実がベッドに横になる。愛がベッドの脇で実を見つめている。
実「ごめん。電気消してもらっていい?」
愛「うん」
愛が電気を消す。
実「お休み」
実が目をつぶって寝息を立てる。愛が実の様子を見て部屋を出る。
愛「(小声で)お休み」

× × ×

実が目を開ける。ゆっくりとベッドから降りて、外の様子をうかがう。静かに壁に飾ってある日本画に近づく。部屋の日本画にも【経厳】とサインがある。
実「(小声で)同じだ…」


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