昔の記憶 第三話
○鈴木家・リビング
実と愛がリビングに入る。リビングには和子と清と大輔がいる。
実「どうしてみんないるの?」
和子「どうしてって?もうすぐお昼だから」
実が壁に掛かっている時計を見ると、時計は12時少し前を指している。
和子「実もお昼一緒に食べなさい」
実「俺はさっき食べたばっかりだからいらないよ」
実が部屋を出ようとする。
和子「実!どこ行くの?」
実「ちょっと部屋に戻ってようかなって思って…」
和子「ダメよ!家族はいつも一緒にいないといけないんでしょ?」
実「…いつも?」
愛「そうそう。お医者様も言ってたのよ。もし気が付いたら、しばらくはなるべく家族の目の届くところで過ごしなさいって(家族に向かって)ねえ?」
清「言ってた」
大輔「うん。言ってた」
和子「そうなのよ」
実「そうなんだ」
愛「だから、一緒に居ましょ(実の腕を引っ張って椅子に座らせる)ね」
実が楽しそうに会話しながら食事をしている家族をぼーっと眺める。
○同・外(夜)
外が暗くなる。
○同・実の部屋(夜)
実がベッドに横になる。
実「じゃあ、寝るよ。お休み」
家族がベッドの周りを囲んでいる。
和子「おやすみ」
清「おやすみ」
大輔「(実の体を軽く叩く)また明日な」
愛「なんかあったら言ってね。おやすみ」
家族が部屋を出て行く。部屋の電気が消される。実が天井を眺める。