不老不死 第八話


○キヨスク(夕)
夕刊紙が並べられている。夕刊紙の一面に【新幹線に体当たり 決定的瞬間を激写!!】とキャッチが踊っている。

○ネット喫茶
パソコンのディスプレイに一郎が新幹線にぶつかる瞬間の映像と一郎が元気に立ち上がり二郎達と談笑している様子が映る。

○パソコン画面
インターネットの掲示板に次々と一郎たちに関するスレッドが立ち上がっていく。
【新幹線に体当たり 怪我一つ無し】
【新幹線に体当たり男を笑いながら見ていた男】
【新幹線に衝突した後も元気いっぱい】など。

○ワイドショー
司会者「それではご紹介しましょう。いま、世間で話題の体当たり男さん達です」
一郎と二郎と三郎がスタジオに入る。
二郎「いぇーい。ピース。ピース」

○街頭テレビ
ワイドショーの模様が流れている。
司会者「実は、今回、話題の衝突シーンをとらえていた防犯カメラの映像を入手することに成功致しました」

○洋風の家・中
一郎が新幹線と衝突する瞬間の映像をテレビで見る外国人家族。

○パソコン画面
ユーチューブに一郎が新幹線に衝突する瞬間の映像がアップされる。次々とページビューとコメントの数が増えていく。

○ワイドショー
司会者「痛くないんですか?」
一郎「それは痛いですよ」
司会者「そうなんですか。それではズバリ聞きますけど、何で平気なんですか?普通、死にますよね」
一郎「それは…」
二郎「俺たちはロボットなんで!大丈夫…」
三郎が二郎の口をふさぐ。
二郎「フゴフゴ」
三郎「何でもないです。ゴホゴホ」
司会者「ロボットって言いましたよね。今?」
三郎「言ってませんけど。聞き間違いじゃ無いですか?」
司会者「はっきりロボットって言いましたよ。今。間違いないですよ。ちゃんと録画もしてますしね。何なら見てみますか?」
一郎「(遮って)そうなんです。私たちはロボットなんですよ」
二郎「しかも俺たちは不死身なんだよ」
二郎が目の前に置いてあるグラスを割って破片で手首を切る。深い傷が出来るが、すぐに治っていく。
一郎「信じられないかもしれないですけど、目の前に起こっていること、これが現実なんです」

○渋谷・スクランブル交差点
一郎と二郎と三郎が町を歩いている。周りに野次馬が集まっている。一郎が野次馬にサインを書いている。
一郎「ありがとうございます」
三郎「何か僕たち、すっかり人気者だね」
二郎「本当に人気者なのかどうかは、わからないけどな」
二郎が背中に手を回して秋葉系の男を引っ張りだす。二郎の背中にはナイフが刺さっている。ナイフを抜いて地面に投げつける。
秋葉系の男「い、生きてる」
二郎が秋葉系の男をぶん投げる。
秋葉系の男「ひゃあ(走り去る)」
二郎「確かに、ある意味、人気者だけどね」
二郎が振り返ると武器を持った若者が沢山いる。
三郎「(口笛)ひゅー」



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