不老不死 第七話
○東京タワー・下
修学旅行生たちが東京タワーを見上げている。
修学旅行生A「すげーな。東京タワーってのは高いんだっぺな」
委員長「今度、新東京タワーってのが出来るらしいっぺよ。それはよ。これよりも比べものにならないくらい高いらしいっぺよ」
修学旅行生B「さすが、委員長は物知りだっぺな」
修学旅行生C「(空を指す)委員長、あれは何だっぺな?」
委員長「どれだべ?」
修学旅行生C「ほら、あの落っこってくるのだっぺさ」
二郎が修学旅行生の集団の目の前に落下してくる。地面にクレーターが出来る。
修学旅行生A「隕石だっぺか?」
修学旅行生B「人間みたいな形しとったっぺよ」
修学旅行生C「人間のわけねえっぺよ。なあ委員長」
委員長「とりあえず見て見るっぺよ」
修学旅行生たち「だっぺ。だっぺ」
修学旅行生たちがクレーターの周りに集まる。クレーターの中心には二郎の下半身が突き出ている。
修学旅行生A「確かに人間の足にも見えなくないっぺな。委員長?あれはなんなん?」
委員長「あ、あれは…」
二郎が穴から上半身を抜いて体に付着した土を払う。
二郎「あー、おもしろかった」
二郎が修学旅行生たちの姿に気がつく。唖然としている修学旅行生たち。
二郎「そんなに見るなよ。照れるじゃん」
修学旅行生たち「う、うわー、しゃべったぁ」
修学旅行生たちが委員長をおいて逃げる。
二郎がクレーターから出て、委員長の肩をポンと叩く。委員長が恐怖の顔をする。
二郎「そこに、いると危ないよ」
三郎が降ってくる。クレーターが出来る。
委員長が腰を抜かして後ずさりする。
二郎「そこも、危ないかも」
委員長の後ろに一郎が降ってくる。
委員長「う、うわー」
委員長が小便をもらしながら走り出す。
二郎の後ろに一郎と三郎が立つ。
一郎「二郎、あんまり脅かしちゃだめじゃないですか」
二郎「ごめんよ」
○駅・ホーム
新幹線のホームで、鉄道マニアたちが一眼レフカメラを構えている。
鉄道マニアA「いよいよ来ますね」
鉄道マニアB「待ちに待った新型車両ですね」
鉄道マニアC「(腕時計を見て)そろそろじゃないですか?」
鉄道マニアA「ホームを走っている所を撮るのは我々が人類初なのでは無いですかね?」
鉄道マニアB「人類初って。そうですね。オタクの皆様方はセレモニーが行われる駅でお待ちですからね」
鉄道マニアC「甘いですな」
鉄道マニアA「ですな」
鉄道マニアC「(ファインダーを覗く)来られたみたいですよ」
鉄道マニアABがファインダーをのぞき込む。
新型新幹線がホームに入ってくる。
○カメラのファインダー越しのホーム
鉄道マニアたちがシャッターを連続で切る。一郎が線路に飛び込んで新型新幹線に吹き飛ばされる様子がコマ送りで写真に納められる。
○駅・ホーム
新型新幹線が急ブレーキをかける。
鉄道マニアたちが呆然としている。
鉄道マニアA「今の見ました?」
鉄道マニアB・C「ええ」
新型新幹線がホームを通り過ぎて止まる。鉄道マニアたちの向かいのホームに二郎と三郎がいる。
三郎「あれ。飛びすぎじゃない?」
二郎「大丈夫だろ?」
三郎「様子見に行こうよ」
二郎「そうだな」
二郎と三郎が一郎の飛ばされた方に走っていく。鉄道マニアたちが二郎達を追いかけて写真に撮っていく。
鉄道マニアA「これはスクープですよ」