不老不死 第三話


○研究所・奥の部屋(夜)
薄暗い部屋。
部屋の奥に更衣室のようにカーテンで仕切られた小さな場所が2つある。
一郎が博士と一緒に部屋に入ってくる。
博士「(ゴホゴホ)一郎が、ここの部屋に入るのは初めてかな?(ゴホゴホ)」
一郎「はい。博士がここには入るなっておっしゃってましたので…」
博士「そうだな(ゴホゴホ)ちょっと来なさい」
博士が一郎を更衣室の前に連れて行く。
一郎「どうしたんですか?」
博士「一郎(ゴホゴホ)それを開いてくれ」
一郎が更衣室のカーテンを開く。
更衣室の中には、人間が一体ずつ立っている。
博士「(ゴホゴホ)どうだ?」
一郎「人間…ですか?」
博士「いや、違う(ゴホゴホ)一郎と同じロボットだ(ゴホゴホ)右のやつが二郎。お調子者だ(ゴホゴホ)左のやつが三郎。甘えん坊でちょっぴり臆病なところがあるからな」
一郎「そうなんですか?でも…(二郎と三郎を触る)」
二郎も三郎も動かない。
博士「ああ。悪いな(ゴホゴホ)まだ電源は入れて無いんだ(ゴホゴホ)スイッチは向こうの研究室にあるんだよ(ゴホゴホ)」
一郎「そうなんですか」
博士「じゃあ、ちょっとスイッチ入れてくるから(ゴホゴホ)一郎はここで見張っててくれ」
一郎「はい」
博士「動いたら一郎がちゃんと面倒見てあげるんだぞ」
一郎「え?私が面倒見てもいいんですか?」
博士「ああ(ゴホゴホ)頼んだぞ」
博士が部屋から出て行く。一郎がうれしそうに二郎と三郎を見つめる。

○同・外(夜)
研究所から閃光が走る。

○同・奥の部屋(夜)
二郎が目を開く。
二郎「うひょーい!うひょよーい!(走り回る)」
三郎「ここは?」
三郎が辺りの様子をきょろきょろと、うかがう。
一郎「はい、はい集合してください!」
三郎が一郎の前に来る。
三郎「はい」
二郎は歌いながら走り回っている。
二郎「俺は早いぜ〜♪走るのが〜♪」
一郎「二郎くん!集合してください!」
二郎「とっても早いぜ〜♪」
一郎「二郎くん!!集合ですよ!!」
二郎が止まる。
二郎「え?二郎って、もしかして俺の事?」
一郎「あっ、そ、そうですよね。とりあえず、こっちに並んで下さい」
二郎と三郎が一郎の前に並ぶ。
一郎「私の名前は一郎。よろしく。それで君の名前は、さっきも言ったけど二郎」
二郎「二郎か…」
一郎「で、君は三郎」
三郎「僕の名前は三郎…」
一郎「よろしくお願いします」
一郎が二郎に手を差し出す。
二郎が不思議そうな顔で一郎の手を見つめる。
一郎「私と同じように手を出して下さい」
二郎が一郎に手を差し出す。一郎が二郎と握手をする。
一郎「よろしくお願いします」
二郎「(笑顔で)よろしく!よろしく!」
二郎が三郎と握手をする。
二郎「よろしく!よろしく!」
三郎「よ、よろしく」
一郎「よろしくね」
一郎が三郎に手を差し出す。三郎が握手をする。
三郎「よろしく」
一郎が振り返る。
一郎「(小声で)博士、遅いですね」
二郎「どうかしたのか?」
一郎「いや、ちょっと…ちょっと、ここで待ってて下さい」



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