不老不死 第十八話


○研究所・研究室
三郎「なんなんだろ?一郎が動かなくなったのも、人間の臓器がどうにかなっちゃったのかな?」
三郎が振り返ると二郎の姿は見えない。
三郎「二郎?」
二郎が机の脇に隠れてうずくまっている。
三郎「二郎?どうしたの?」
二郎「…俺たちも動かなく、なっちゃうかもしれないんだぞ」
三郎「…そ、そうだね」
二郎「そうだね、じゃねえよ。動かなくなっちゃうんだぞ!」
三郎「…」
二郎「…」
三郎「で、でも別の人間のとか言ってたじゃん。別の人間の臓器と交換すればいいんじゃない?そうすれば一郎もまた、動き出すんじゃない?」

○街
高層ビルが立ち並んでいる。道路には自動車が多数止まっている。二郎と三郎が街を歩く。人間が全く見あたらない。道路を時折、虫がガサガサ横切る。
二郎「誰も居ないじゃないか」
三郎「どっかにいるよ」
三郎が車を覗く。ミイラ化した遺体がある。
三郎「どっかに…」
二郎がコンビニの中を覗く。白骨化した遺体がある。
二郎「みんな死んでるじゃないかよ!」
三郎「まだわからないよ!あっちの方とか行ってみようよ」

○渋谷・スクランブル交差点
二郎「誰かー!居ないかー!」
三郎「誰かいない?居たら出てきて」
返事は無い。新聞が風に吹かれて二郎の足下にからみつく。新聞には【異常気象発生!氷河期突入か?】と見出しが付いている。二郎が足で新聞を払いのける。新聞が飛ばされていく。
二郎「なんで誰も居ないんだよ。この前までは、いっぱい居たのに」
三郎「きっと、どっかにいるよ」

○東京タワー・外観
二郎と三郎が東京タワーを見上げる。

○東京タワー・展望台
二郎が望遠鏡を覗く。
二郎「誰も居ないみたいだぞ」
三郎「そんなこと無いんじゃない?」
三郎が望遠鏡を覗く。
三郎「きっとどっかに居るはずだよ」
二郎「いたか?」
三郎「…」
二郎「いたのか?」
三郎「…」
二郎「いないだろ?」
三郎「…うん」
二郎「人間は居ないんだぁぁ!(走り出す)」
三郎「ちょっと、二郎どこ行くんだよ」

○街
二郎が必死の形相で街を疾走する。



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