不老不死 第十六話


○山道
二郎が一郎をおんぶして山道を歩く。三郎が二郎を追いかける。
三郎「どこ行くの?」
二郎「家に帰れば何か解るかもしれない」

○別の道
二郎が一郎を背負ってひたすら歩く。二郎の後を三郎がついてくる。
途中、強風が吹いたり、雨が降ったり、嵐に見舞われたり、森を抜けたり、川を渡ったり、峠を越えたりする。

○研究所・外
一郎を背負った二郎と三郎が研究室を見あげる。
三郎「やっと着いたね」

○同・大広間
二郎が一郎を大広間のソファに置いて歩く。
三郎「どこ行くの?」
二郎「あそこ」
二郎が研究室を指さす。

○同・研究室
二郎がゆっくりと扉を開ける。研究室の中は真っ暗。二郎が手探りでスイッチを探して電気をつける。いつの間にか三郎が二郎の後ろにいる。
三郎「何か、わかった?」
二郎「わぁぁ!驚かすなよ!まだ部屋に入った、ばっかだよ」
三郎「そっか」
二郎「これから探すから手伝えよ」
三郎「わかったぁ」
二郎と三郎が研究室の中をあちこち探す。
二郎「なんか無いのか?」
二郎が戸棚や机の引き出しを次々と開ける。
三郎「ねえねえ。これ、なんだろうね?」
三郎がロッカーを見つける。
二郎「あっ。確かそれ、一郎が…」
二郎がロッカーを開ける。ロッカーから白い煙が吹き出す。
三郎「寒っ!」
煙が収まって、二郎がロッカーの中を覗く。
二郎「なんだこりゃ?」
ロッカーの中には博士の死体がある。冷凍保存されていたようで、劣化はそれほど進んでいない。二郎が博士の死体を触る。
二郎「動かないぞ」
三郎「死んでるんじゃない?」
二郎「そっか」
三郎「それは何?」
三郎が博士の足下を指さす。博士の足下にはビデオカメラが置いてある。
二郎「ビデオカメラだ…」
三郎「ちょっと再生してみようよ」

○ビデオ
画面に【困ったとき その1】とテロップが入り軽快な音楽が流れる。博士が画面に向かって会釈をする。
博士「こんばんわ」

○研究所・研究室
二郎と三郎が画面に向かって会釈をする。



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