不老不死 第十五話


○山頂・火口・中
マグマから三郎が顔を出す。
三郎「バフゥ。もう!急に押さないでよ」

○同・火口
一郎が火口を覗く。
一郎「大丈夫みたいですね」
二郎「そりゃそうだろ」
二郎が一郎を火口に突き落とそうと一郎に近づく。
一郎が急に胸を押さえて、うずくまる。
一郎「うっ!」
二郎が一郎を火口へ突き落とす。

○同・火口・中
一郎がマグマにダイブする。マグマが舞い上がる。
二郎「いやっほー!!」
二郎がマグマに向かって笑顔で宙返りをしながら落ちる。
二郎「どっかーん」
二郎がマグマに飛び込む。辺りにマグマが飛び散る。

○マグマの中
二郎がマグマの中を泳いでいる。上を見ると三郎の下半身が見える。二郎がマグマの海の表面に向かって泳ぐ。二郎が横を見ると、一郎がマグマの底へ向かって沈んでいる。一郎は全く動いていない。二郎が一郎の元へ向かって泳いで、一郎の体を捕まえる。一郎を二郎が引き上げる。

○山頂・火口・中
二郎がマグマから顔を出す。
三郎「急に押さないでって言ってるじゃん!びっくりするじゃん!」
二郎「それどころじゃ無いんだよ!」
二郎が一郎の顔をマグマの水面から引き上げる。一郎は目をつぶって動かない。
三郎「どうしたの?」
二郎「わかんねーよ!動かねぇんだよ!」
三郎「動かないって…」
二郎「とりあえず上にあげるから手、貸してくれ」

○山頂・火口
一郎が仰向けに倒れている。二郎と三郎が一郎を見下ろしている。一郎は全く動かない。

○海岸(フラッシュ)
木の枝にロープをかけて首を吊っている男。

○山頂・火口
三郎「死んじゃった?」
二郎「わかんない。何か落ちる前に胸を押さえてたけど…」
三郎「そういえば何か一郎苦しそうにしてたよ」
二郎が一郎を無言で担ぎ上げる。



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