不老不死 第十三話


○森
一郎達が森の中を歩いていく。
三郎「あっ!あれじゃないの?」
三郎が指を指す先に研究所が見える。

○研究所・大広間
室内は埃まみれになっている。蜘蛛の巣が、あちこちに張っている。
二郎「きったないなぁ」
三郎「しょうがないよ。誰も居なかったんだから」
一郎「まずは片付けをしていきましょうか?」
二郎「そうだな」
二郎が研究室の方へ向かう。
三郎「じゃあ、僕、あっちの部屋…」
一郎「(遮って)そっちは私がやります!!」
三郎がビクッとする。
二郎「なんだよ!!おっきな声出すなよ!」
一郎「…ご、ごめんなさい。で、でも、そっちは私がやるんで、三郎はここの部屋をお願いします」
二郎「なんか隠してるんじゃないのか?」
一郎「か、隠していないですよ。二郎は奥の部屋お願いしますよ。早く片づけ終わらせて遊びに行きましょう」
二郎「片づけが終わったら遊びに行っていいのか?」
一郎「もちろんですよ。終わったら、いっぱい遊びに行きましょう」
二郎と三郎が顔を合わせる。
二郎・三郎「やったぁ」
二郎と三郎が掃除を開始する。

○同・研究室
一郎が扉を閉めて、鍵を閉める。
一郎「(ため息)ふー」
一郎が壁紙を剥がす。壁一面に大きなパソコンが出てくる。一郎がはたきを使って丁寧にパソコンに付いた埃を取っていく。
一郎「博士。無事に帰って参りました」
一郎がパソコンに向かって頭を下げる。

○同・大広間
三郎が大広間を掃除している。

○同・奥の部屋
二郎が奥の部屋を掃除している。

○同・研究室
一郎がロッカーの前に立ってロッカーの扉に手をかける。

○同・研究室(フラッシュ)
一郎が博士の死体をロッカーの中にしまう。

○同・研究室
二郎が研究室の扉を勢いよく開く。扉の鍵が壊れて吹っ飛んでいく。
二郎「終わったぞ!」
一郎が慌ててロッカーを隠す。
一郎「お、終わりましたか?ずいぶん早いですね」
二郎がロッカーをチラチラ見る。
二郎「まあね。全力で終わらせたからね」
一郎「じゃあ。遊びに行きますか」
二郎「一郎も終わったのか?掃除?」
一郎「ちょうど今、終わったところですよ」
一郎が二郎の方を見ると壁紙が剥がれて壁一面のパソコンがむき出しになっている。一郎が二郎の元へ走る。
二郎「どうしたんだ?」
一郎が二郎の視界を遮ってパソコンが見えないような位置に立つ。

○同・研究室(フラッシュ)
博士「データーを取っていることは二郎と三郎には秘密にしておいてくれよ」

○同・研究室
一郎「先に行ってて下さいよ」
二郎「えー。一緒に行こうよ。まだ終わらないの?」
一郎「ま、まあ」
三郎がやってくる。
三郎「終わらないの?手伝おうか?」
一郎が三郎からもパソコンが見えない位置に立つ。
一郎「いや、本当に大丈夫ですから。あと、ちょっとですから。ありがとうございます」
一郎が二郎と三郎を研究室の外に押し出す。
三郎「待ってるから、一緒に遊ぼうね」
一郎が扉を閉める。机を扉の前に置いて扉が開かないようにする。
一郎「ふー」
一郎が壊れた鍵を拾ってゴミ箱に入れて、壁紙をきれいに貼り直す。





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