不老不死 第十二話

○海
一郎達が海を泳いでいる。

○海岸
一郎達が海から、あがってくる。
二郎が辺りを見回す。
二郎「…ここだよな」
一郎「そうですね。ここの近くの、はずですけど」
三郎「あ!あそこに人がいるよ!」
三郎が指さした方向に一本の木があり、木の根本に人影が見える。
一郎達が人影の方に走り寄る。
人が木の枝にロープをかけて首を吊っている。
一郎「死んでますね」
二郎「死ぬ…?」
三郎「死ぬって?」
一郎「…ああ。そうですね。死ぬって言うのは、そうですね…動かなくなってしまうことですよ」
三郎「動いてるよ」
死体が風に吹かれて揺れている。
一郎「そうでは無くてですね。自分の意志では動けなくなることです」
三郎「え?ご飯食べればいいんじゃないの?人間ってご飯食べたら動けるようになるじゃん」
一郎「一回死んだらダメなんですよ」
二郎「そうなの?修理すれば良いんじゃないの?」
一郎「ダメなんですよ。それが人間が言うところの『命』と言うものなんです」
二郎「ふーん」
三郎「人間も、色々大変なんだね」




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