不老不死 第十一話
○基地があったところ
大きく深いクレーターが出来ている。
クレーターの真ん中から一郎が出てくる。
一郎「これはまた、凄いのが来ましたね。じろー?さぶろうー?大丈夫ですか?」
二郎がクレーターから頭を出す。
二郎「俺は何とも無いぜ」
三郎「僕も大丈夫だよ。ってか…」
三郎がクレーターからはい出して辺りを見つめる。
三郎「凄いことになってるんだけど…」
一郎と二郎がクレーターを登って辺りを見つめる。
土が舞い上がっていて遠くまではよく見えない。目を凝らして見てみると、基地があった場所には何も無い。
三郎「何にも無くなっちゃった」
二郎「土ぼこりだけは凄いけどな」
二郎「ってか今日って晴れてなかったか?」
一郎達が空を見上げる。
空は日が沈んだように曇っている。
○地球
地球の周りに土が巻き上げられて、地表に太陽の光が届かなくなる。
○砂漠
一郎達が辺りを散策している。歩いても歩いても、辺りには何も見あたらない。
一郎「とりあえず、お家に帰りましょうか」
三郎「…そうだね」
○別の場所
一郎達が歩いている。辺りには何も無い。
○また別の場所
一郎達が歩いている。建物の姿が見えるが人の姿は見えない。
二郎「ここも、誰もいないのな」
三郎「シッ!何か聞こえる」
三郎が耳を澄ます。
土に埋まっているラジカセからラジオ放送が流れている。
ラジオ放送「核実験の失敗によりまして起こりました放射線もれが…」
ラジカセの前に一郎達が集まっている。
二郎「何だって?」
一郎「人間にとって有害な物質が辺りにばらまかれているようですね」
三郎「だから、この辺には人間がいないのかな?」
一郎「かも、しれませんね」